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ハゲにまつわる、おかしくも、まじめなお話。カテゴリー、1)~6)の順にお読みください。
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 医療用のカツラは、大手カツラ屋が半分ボランティアで提供している。どういう人が装着しているかというと、頭部の手術によって、頭部の一部が欠損してしまった人たちである。原因は事故の場合もあるだろうが、大半は脳の病気に起因している。
 頭部の一部分ならいいが、大きく欠損している人もいる。頭部の相当部分が欠損している人を真近に見ること自体、異界に迷い込んだ感じである。そして、そんな人が、元気でリハビリに励んでいる姿を見ると、人間の生命力の強さを感じる。
 カツラは、欠損した頭部を採寸して、その人に合わせて作る。通常のカツラと違って、欠損部を補う土台から制作するので、大変な作業になる。
 医療用カツラは、病気に起因したカツラの装着であり、ハゲ隠しのためのカツラではない。当然保険の対象になるが、保障される金額は僅かなもので、大手カツラ屋はほとんどボランティアで仕事をしている。とかく評判のよくないカツラ屋だが、その点だけはえらい。ま、そのくらい社会に儲けすぎた利益を還元してもおかしくはない。
 普通のカツラでも装着前と装着後の写真を見るとその変容ぶりに驚くが、医療用カツラの場合は、はっきり異体から正常に戻ることがわかるだけに患者にとっては必須のアイテムといえる。
 病気が完治したからといって、頭部欠損のまま社会に復帰したのでは、恐らく多くの人から奇異の念をもってみられることになる。ハゲの場合は、見慣れているから周囲の人も平然とみれるが、頭部欠損者をみる目は異星人をみるような事になる。
 このような人が着けるカツラは全額国で保障してもいいと思うのだが‥。

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