ハゲにまつわる、おかしくも、まじめなお話。カテゴリー、1)~6)の順にお読みください。
女性用のファッションカツラは別である。男性カツラは、一度つけたら最後、以後人前に出るときは、必ずつけるのが社会の掟だ。
ハゲの元上司が、ある日突然髪の毛フサフサの黒々になって私の目の前に現れたことがあった。その時は、目が点になってしまって、じっと頭を見つめてしまったが、これが逆の場合は恐らくショック死してしまうか、お腹を抱えて笑いだすのをこらえて、腸捻転になってしまうかのどちらかである。
男子たるもの、そうたやすくハゲたり、クログロ・フサフサに変身してもらっては、周囲の対応が混乱する。ましてや自分より偉い人だとどう対応していいのかわからず、頭の中がパニクってしまう。精神修行の足りない若輩者にとっては精神衛生上、よろしくない。
突如として、カツラをつけて、人前に登場した元上司の勇気にはあきれるほど感心したが、カツラ屋は回りの人間がショックで痙攣を起こさないように、ハゲの部分をじょじょに小さくしていくカツラのメニューを用意している。ステップ○○法とかと呼ばれているメニューで、大抵のハゲラーは人に知られずに徐々に髪の毛を増やしていく方法を選ぶ。それが社会に対する礼儀であり、カツラーになろうと思ったら、そのくらい回りに気を使ってほしい。一気にクログロ・フサフサでは、カツラーの資格なし、カツラーの資格剥奪ものである。
もっとも、そのくらいおおらかなことを平気でできるなら、なにもカツラをつけることはないのではないかと思う。
一度カツラをつけると、今度はむやみやたらと外せない。それがカツラーの守るルールだ。
親しくなったカツラーの同僚とビジネスホテルに宿泊した際、親近感を込めてだと思うが、風呂上がりにカツラを外して現れたりするが、ちょっと迷惑である。同じ人物であるのはわかっているがイメージがまったく違うので違和感がある。気の弱い私など目のやり場に困って、視線が宙をさまよってしまう。
カツラーたる者、一度カツラーになったら、やすやすとハゲをみせることなかれ。
では、いつまでカツラーを通さねばならないか。
答えは、人生の節目までである。
カツラーになったあなたが、会社に通うサラリーマンなら、定年退職するまでである。もしくは、転職するまでは、つけ続けないといけない。
大きな会社で転勤が頻繁にある会社では、転勤時でも許されるかもしれない。しかし、A支店ではクログロ・フサフサだったのがB営業所にいったらハゲでは、いずれ話題にはなることは間違いないが、回りに与えるインパクトは強くないので、まあ許されるかな。
しかし転勤のあるカツラーはつらい。なぜなら、転勤のたびに自分の頭を面倒みてもらう床屋さんを探さなくてはいけないからだ。一般の床屋さんでカツラの知識のある床屋さんを探すのは大変だろうから、転勤の多い人はやはり全国どこにでもある大手のカツラ屋にお世話になった方が無難だ。とはいっても、同じ看板のカツラ屋でも、やはり人間対人間、客と技術者といっても相性があるから、気苦労はついて回る。
会社に勤めているときはカツラーだった人が、定年後にハゲラーにもどることは多い、というかほとんどが戻る。対外的にカツラーでいる必要がなくなったのと、退職後カツラの費用を捻出するのが難しいという経済的な問題もあるが、なにより、60歳にもなればハゲていてもまったくおかしくないし、若いころ抱いた劣等感も消滅してくる。
だから定年後はカツラーから年相応のハゲラーに戻ることになる。
60歳を越えてもカツラをつけ続ける人がいたら、よっぽどおしゃれな人か、ハゲに対する劣等感を強烈に植え付けられた人に違いない。
ハゲの元上司が、ある日突然髪の毛フサフサの黒々になって私の目の前に現れたことがあった。その時は、目が点になってしまって、じっと頭を見つめてしまったが、これが逆の場合は恐らくショック死してしまうか、お腹を抱えて笑いだすのをこらえて、腸捻転になってしまうかのどちらかである。
男子たるもの、そうたやすくハゲたり、クログロ・フサフサに変身してもらっては、周囲の対応が混乱する。ましてや自分より偉い人だとどう対応していいのかわからず、頭の中がパニクってしまう。精神修行の足りない若輩者にとっては精神衛生上、よろしくない。
突如として、カツラをつけて、人前に登場した元上司の勇気にはあきれるほど感心したが、カツラ屋は回りの人間がショックで痙攣を起こさないように、ハゲの部分をじょじょに小さくしていくカツラのメニューを用意している。ステップ○○法とかと呼ばれているメニューで、大抵のハゲラーは人に知られずに徐々に髪の毛を増やしていく方法を選ぶ。それが社会に対する礼儀であり、カツラーになろうと思ったら、そのくらい回りに気を使ってほしい。一気にクログロ・フサフサでは、カツラーの資格なし、カツラーの資格剥奪ものである。
もっとも、そのくらいおおらかなことを平気でできるなら、なにもカツラをつけることはないのではないかと思う。
一度カツラをつけると、今度はむやみやたらと外せない。それがカツラーの守るルールだ。
親しくなったカツラーの同僚とビジネスホテルに宿泊した際、親近感を込めてだと思うが、風呂上がりにカツラを外して現れたりするが、ちょっと迷惑である。同じ人物であるのはわかっているがイメージがまったく違うので違和感がある。気の弱い私など目のやり場に困って、視線が宙をさまよってしまう。
カツラーたる者、一度カツラーになったら、やすやすとハゲをみせることなかれ。
では、いつまでカツラーを通さねばならないか。
答えは、人生の節目までである。
カツラーになったあなたが、会社に通うサラリーマンなら、定年退職するまでである。もしくは、転職するまでは、つけ続けないといけない。
大きな会社で転勤が頻繁にある会社では、転勤時でも許されるかもしれない。しかし、A支店ではクログロ・フサフサだったのがB営業所にいったらハゲでは、いずれ話題にはなることは間違いないが、回りに与えるインパクトは強くないので、まあ許されるかな。
しかし転勤のあるカツラーはつらい。なぜなら、転勤のたびに自分の頭を面倒みてもらう床屋さんを探さなくてはいけないからだ。一般の床屋さんでカツラの知識のある床屋さんを探すのは大変だろうから、転勤の多い人はやはり全国どこにでもある大手のカツラ屋にお世話になった方が無難だ。とはいっても、同じ看板のカツラ屋でも、やはり人間対人間、客と技術者といっても相性があるから、気苦労はついて回る。
会社に勤めているときはカツラーだった人が、定年後にハゲラーにもどることは多い、というかほとんどが戻る。対外的にカツラーでいる必要がなくなったのと、退職後カツラの費用を捻出するのが難しいという経済的な問題もあるが、なにより、60歳にもなればハゲていてもまったくおかしくないし、若いころ抱いた劣等感も消滅してくる。
だから定年後はカツラーから年相応のハゲラーに戻ることになる。
60歳を越えてもカツラをつけ続ける人がいたら、よっぽどおしゃれな人か、ハゲに対する劣等感を強烈に植え付けられた人に違いない。
PR
この記事にコメントする