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ハゲにまつわる、おかしくも、まじめなお話。カテゴリー、1)~6)の順にお読みください。
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 ハゲラーの皆様、ハゲラー予備軍にとって、育毛剤は救世主。藁をもすがる思いで熱心に頭部に塗布している。しかし、仮にいくらいい成分が配合されていても残念ながら、頭皮から毛根までしみこんで毛を作り出す毛母細胞に働きかけるのは難しい。なぜなら人間の皮膚のガードは強固で、たやすく外部から異物の進入を許さないからだ。皮膚の一番外側の角質層には、角質細胞と細胞間脂質が10層以上に重なり合って外からの刺激や進入物を防いでいる。
 というわけで高価な育毛剤も、実際にところは役立たずなのだ。
 ところが科学の進歩はすごい。ライオンは2006年1月皮膚に浸透しやすい物質を利用して育毛剤の成分を患部(?)に効率よく届ける方法を開発した。乳酸オクチルドデシルという物質だ。液状の油だが水に溶けやすい親水性も高く、バリア機能が高い細胞間脂質の分子構造に入り込み、細胞間の隙間を広げて育毛剤の成分を通りやすくするという。すでに同社では特許申請をしている。
 で、どのくらい通りやすいかというと、従来より1・7倍ほどだそうである。マウス実験では、男性ホルモン投与で20%ほどの効果しかなかったものが、この物質を利用すると50%にまで効果が上がった。
 これで、ハゲラー諸氏は諸手を上げて万々歳かというと、これはあくまでもマウス実験での話であって、人体の効果は未知数である。もともと育毛剤を使って、ぶっとい太い毛がが生えてきたという話は聞かない。育毛剤としては画期的といわれるRでさえたいしたことない。2005年12月に販売が始まった、飲む毛生え薬のプロペシアでも3割程度の改善しか見込めない。それでも画期的なのである。というわけで、頭皮を透過する毛生え薬といっても、外野席からは、脱毛予防程度にしか期待がもてないと評価してしまうのだが、ハゲラー諸氏は期待をもって製品の登場を待ちわびるのである。


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