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ハゲにまつわる、おかしくも、まじめなお話。カテゴリー、1)~6)の順にお読みください。
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 某カツラ屋に勤めていた経験談。当時、社員が約2千人ほどいたが、誰一人としてハゲラーはいない。全社員がハゲていないというわけではもちろんなく、ハゲラー社員はみなカツラーなのである。一種の不文律のような社是かもしれない。
 毎日観察していると、ときどき就業中にいなくなる社員がいるのに気がついた。近くに直営店があってそこにいっているのだと教えてもらった。で、ときどきいなくなる社員はカツラーであることを知ることとなった。もっとも、カツラーではなくてもときどきいなくなる社員もいたが‥。
 しかも、さすがはカツラ屋のカツラーである。バレるようなカツラはつけない。
 それでもバレてしまうのである。ではどういうときにバレるのか。
 当時、役員でもナンバー2のI専務。小柄ながらオシャレで渋いおじさんだった。その日までカツラーだとは夢にも思わなかった。
 出勤時、廊下であったら一目、いつもと感じが違うのである。何かおかしい、とすれ違ったあと後ろ姿を見たら、後頭部にわずかながら地肌がのぞいていた!。これをズレカツラと称する。いつもは渋いいい男のI専務がカツラーであることが、発覚した当日は、一日この話題で盛り上がった。
 聞くところによると、前日大切な付き合いがって夜更かししたため、慌てて出てきたらしい。カツラーたるもの毎朝余裕をもって入念に装着すべし。
 時間も、そしてお金にも余裕のある人だけが、カツラーになれる資格がある。


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