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ハゲにまつわる、おかしくも、まじめなお話。カテゴリー、1)~6)の順にお読みください。
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 円形脱毛症は、一般には、10円大の丸いハゲが一つか二つできるタイプが多く、単発型と呼んでいる。円形脱毛症は、この単発型が大半で、できた場所によっては本人も知らないうちに、ひっそりと出現して、自然に治ってしまう、世の中に認知されない、哀れな10円ハゲもたくさんある。
 単発型が進行すると10円ハゲがたくさんできる多発型になる。円形脱毛の原因はストレス説が有力だが、円形脱毛ができたことによって、それがストレスになり多発型へと移行する例は多い。だから医者の処方する薬や注射より、カツラをかぶることで治ってしまう例も数多くある。
 医者の治療は、初期の場合はステロイド薬を使った治療を行う。症状が落ち着き慢性期になると、軽度の脱毛の場合はステロイド注射や冷凍治療、ひどい症状の場合は紫外線療法や局所免疫療法という治療を施す。
 多発型がさらに進むと全頭型になる。こうなると、残った毛がまばらで見苦しい。見苦しくなることが、さらにストレスを増幅させる。こうして円形脱毛のドツボにはまっていく‥。
 さらに進むと汎発型になる。これはまつ毛や体毛まですべて抜ける症状である。こうなるとストレスが原因というより、免疫異常、専門的には自己免疫疾患という病気である。
 ただし円形脱毛症が病気とはいっても、苦痛があったり、生活するのに不自由するわけではない。ただ見苦しいだけだが、やはり男性ハゲとは違い病気なのだ。
 円形脱毛症は、汎発型で完結するのだろうか?汎発型がさらに進むとどうなるのだろうか?


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 円形脱毛症の治療で副作用がでることがある。円形脱毛症は確かに見苦しいが、これを治療するために、重篤な病気になったのでは本末転倒のような気もする。
 円形脱毛症でステロイド内服薬はよく使われる薬だ。血管を拡張し血流をよくして免疫の異常を抑える効果があり、内服するほか患部へ注射して用いる。しかし、ステロイドは使い方を誤ると糖尿病や骨粗しょう症を誘発することがある。
 ステロイドの他には、冷凍療法、紫外線療法、局所免疫療法などが行われいる。これらに共通しているのは、円形脱毛の患部に炎症を起こさせ、炎症を抑えるために集まったリンパ球が、毛根を攻撃しているおバカなリンパ球を退治する、という仕組みで治療する。いずれの治療を受ける場合も皮膚科の専門医によく相談してすることが大切だ。なお一部治療法では保険が適用されないものがあるのでご注意を。
 円形脱毛ができても、単発型や二つ三つの多発型なら、ほとんどが自然に治ってしまうので、10円ハゲになっても気にせずに生活していればいい。などと円形脱毛でない人は気安くいうが、本人は気になるものだ。回りの人間が気にするな、といえばいうほどより大きなストレスを感じたりする。
 ちなみに円形脱毛症になる人は100人中2名程度という。けっこう多くの人が円形脱毛になっている。


<コラム>
 円形脱毛症を治療するのに以前は、女性ホルモンを使用していた。
 ハゲ=男性ホルモン過多、の発想が根幹にあったのかもしれない。確かに男性ホルモンは、男性ハゲの有力な原因とされているが、円形脱毛はまた別の原因でハゲる。
 むかしは、円形脱毛周辺部に女性ホルモンを注射した、という。
 これで直ったとしたら、女性ホルモンが効いたのではなく、治療を受けたことにより精神的なストレスがなくなったためだ。
 気のせいでも治ればいいが、女性ホルモンを投与した結果、円形脱毛で悩む少年の胸が大きくなってしまった、なんてこともあった。女性ホルモンを投与すれば当然現れる副作用だ。
 10円ハゲと胸ポチャのダブルパンチをくらった少年は、暗澹たる気分になったことだろう。
 こうなるといけない。円形脱毛は、まるでモグラたたきのようにあっちにも、こっちにも出現して、収拾がつかなくなる。
 でも安心してください。一生涯ずーッと円形脱毛が治らないという人はいない。いつかは治る。そう信じて、気にしないようにすればいい。
 そんなことはわかっていても、繊細で過敏な少年期にあっては、難しい。早く、神経がすり減って鈍感になった中年オヤジの域に達しなさい。でも、多感だった、若いころが懐かしいな。


 昨今、遺伝子の解析が進み、さまざまな病気を引き起こす原因となる遺伝子構造が解明されているが、複合的な原因によって起こるハゲの遺伝子は存在しないと思っていたら、あった!
 とはいってもハゲに直結する遺伝子ではなく、毛を形成するために必要な受容体の遺伝子である。この遺伝子が欠損していると脱毛することが、マウスレベルの実験で確認された、という。 まだ理論段階で人間での実証はされていないが、ハゲラーにとっては期待が持てる情報だ。
 独立行政法人理化学研究所・理研脳科学総合研究センターの山田研究ユニット、アメリカ国立衛生研究所、理研免疫・アレルギー科学総合研究センター免疫遺伝研究ユニットらの研究員による共同研究として発表された。名前だけ聞くとすごそうな研究機関ばかりで、ますます期待が持てる。
 体毛が形成されるときにBone Morhpogenetic Protein(BMP)という受容体が機能して形成されるが、このBMP受容体の一つであるBMP receptor tipeIAが欠損が脱毛につながる。欠損した遺伝子が親から子へ引き継がれるというわけだ。
 詳しくはわからないが、受容体の働きが脱毛に関係深いのは確かなようだ。それが遺伝子もしくは、男性ホルモンによって働きが阻害されてハゲる、この理屈は今では確かなようだ。
 BMP receptor tipeIAの欠損を改善する育毛剤が開発されれば、プロペシアくらいの効果は期待できるかもしれない。
 エステティック業界では、毛生えとは逆の作用のある薬の開発に期待がもたれている。BMP receptor tipeIAの働きを抑制する薬を開発されれば永久脱毛できるからだ。
エステティック業界で広く行われているレーザー脱毛は医師法との関係がありグレーゾーンの分野だが、脱毛技術に革命が起こるかもしれない。
 ハゲラーは毛ハエ薬の特効薬を垂涎し、毛深い淑女は永久脱毛の特効薬を待望する。要はないものねだり、なのだ。
 で現状での新薬研究開発の状況はどうかというと、毛生え薬、脱毛薬にかかわらず、開発中の試薬によって、毛母細胞が異常に増殖する例が多数報告されていて、皮膚ガンに直結する可能性が極めて高い。ガンのリスクをとってまで、ハゲを直したいと思う人はいないだろう。プロペシアの勃起不全と同様、ハゲラーにとってはつらい。



 頭皮頭髪の手入れを入念にしたからといって、ハゲを防ぐのは難しい。ましてハゲた頭に毛を生やす手入れなど、なおさら困難である。
 そんな手入れがあったら世の中から、われらが愛すべきハゲラーが消滅してしまう。
 頭皮頭髪の手入れの目標は、現状維持と心得たい。
 毛髪の生理では、一日100本の抜け毛ですめば、頭髪は現状維持できる。ところが、一日110本抜ければ、年間で3650本頭髪が減る計算だ。10年後には3万6500本、10万本ある頭髪の三分の一が消失する。三分の一が抜ければ、はっきりハゲと認識できる。
 手入れをしなければ、一日100本を超えて抜ける毛が、きちんと手入れをすれば平均値の一日100本の脱毛で収まる。
 画期的な頭皮頭髪の手入れ方法がもし開発されて、一日の抜け毛が90本でおさまれば、なんと10年後には3万6500本も毛が増えてしまう。これではモンチッチかゴリラだ。
やはり目標は現状維持がいい。


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