忍者ブログ
ハゲにまつわる、おかしくも、まじめなお話。カテゴリー、1)~6)の順にお読みください。
[57]  [56]  [55]  [54]  [53]  [52]  [51]  [50]  [49]  [48]  [47
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 カツラの値段は、インターネットが普及する以前は闇のベールに包まれていた。
 ハゲラーは、いくらかかるのか不安を抱きながら、勇気をふりしぼってカツラ屋のドアを開ける。
 カツラの値段は、予想していた以上に高い。
 購入をためらうカツラー候補者を前にして、カウンセラーと称するプロ中のプロの営業マンが巧みな話術と都合のいい資料によって、カード会社のローン契約を結ばせ、ハゲラーをカツラーに見事に変身させてしまうのである。
 インターネットが普及するようになって、これまで闇のベールに包まれていたカツラの値段は、いまでは白日のもとに晒されるようになった。育毛やカツラ関係の掲示板には、カツラーたちの実体験に基づく情報が多数掲載され、カツラのおおよその値段は知ることができる。これもインターネット社会のいいところだ。
 いまでは、カツラー候補者はおおよその値段を知った上でカツラ屋のドアを開けれるようになった。
 それにしても、カツラは高い。カツラの種類、サイズにもよるがざっと50万円。予備(スペア)も同時に作るから2枚で100万円。
 なぜ予備が必要かというと、カツラが傷んだりして補修が必要な事態になる場合がある。簡単にできる補修なら問題ないが、そうでないときは遠方の専用工場で補修しなければならない。カツラを補修している間、カツラーから一時的にしろハゲラーになったら、元も子もない。回りの人間をひっくり返るくらい動転させてしまうことになる。かといって一歩も外に出ず、誰にも会わない、というわけにはいかないだろう。
 というわけで、カツラは二つで一セットというのが、カツラ業界ではお決まりになっている。
 もちろん、周囲にカミングアウトしているカツラーは一つでも間に合うのだが‥。
 なお、近年のデフレ経済に対応して最近では廉価版のカツラの販売も行われている。廉価版といっても2,3割程度安い商品なので、貧乏人には手が届かない。


PR
この記事にコメントする
name
title
font color
mali
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新TB
プロフィール
HN:
富野太郎
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
忍者ブログ [PR]