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ハゲにまつわる、おかしくも、まじめなお話。カテゴリー、1)~6)の順にお読みください。
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 カツラをつける人は、たいていの人の場合、いろいろな毛生え薬を試したり、育毛を試し、悪あがきをした末に結局、観念してカツラに到達する人が多い。中には血の滲むような、ほんとに頭から血をにじみ出してまで育毛にチャレンジした経験を持つ人もいる。血行をよくするためにブラシで頭皮をたたき過ぎて出血なんて、涙ぐましい話は枚挙にいとまがない。それほど真剣なのだ。そして、それほど真剣な人の行くつく先がカツラなのである。
 でも、一度カツラを装着した人で、ハゲが改善されたという話はきいたことがない。
 カツラーになっても、育毛にはチャレンジし続けている人は少なからずいるはずだが、多少なりとも改善されたという話は聞かない。もしいたら教えてほしい。
 もともと育毛の可能性の低い人が諦めてカツラの世界に入ってくるのだから、当たり前といえば当たり前だが、さらにカツラを装着することが、育毛を阻害する。カツラをつけることが、脱毛を促進しているとしか思えない。ネット状のベースのカツラが開発されて、だいぶ頭部の風通しはよくなったが、ネット状以外のものは相変わらずウレタン製の素材をベースした製品が多く、頭皮を覆い蒸す。ムレは髪の毛にとっていいわけはない。ヘルメットを常時かぶっている人にハゲている人が多いのをみてもわかる。正確な統計データはないので、私の主観レベルでの話だが…。
 カツラを装着するときに止めるストッパーも既存の髪の毛にかませることから、既存の髪の毛に悪い影響を及ぼす。接着剤を使って止めるカツラもあるが、これも頭皮にとって、いいわけない。最近(2004年ごろから)、毛束を接着した、超薄いゴムを頭皮に貼り付ける製品が登場したが、これとて育毛にいいはずない。というより、頭皮への密着度が高いだけに従来品より育毛にとってはマイナスといえる。この製品は、完全に脱毛した頭部に装着するならまだ許されるが、残っている自毛を剃ってまで装着するは考えものだ。
 カツラは、蒸れるし、自毛は引っ張られるし、でカツラー当人の頭皮、頭毛にとっては悪影響を及ぼすことばかりなのだ。カツラの製品のなかには一度つけたら一月は装着し続けても大丈夫という製品もあるが、これとて頭皮にとっていいわけない。
 カツラ屋が儲かる一つの理由は、カツラの耐用年数を迎える前にお客さんであるカツラーのハゲが進行して、購入したカツラではカバーできない状態になってしまうからである。使い方にもよるが4、5年は持つはずのカツラが、ハゲの進行で2年目には使い物にならない、なんていう話はよくある。
 一度、カツラの装着とハゲの進行の関係を調べてみたい。カツラ屋はいやがるかもしれないが‥‥。

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 カツラの世界も日進月歩だ。2004年には毛を植え付けた極薄のベースを頭皮に装着(接着)させるカツラが登場して盛んにテレビCMが流されている。接着させているので、風で飛ばされることはないし、友人の悪ふざけでカツラを引っ張られてもハゲが露呈する心配はない。極薄の皮膚の色に近いベースなので、バレる心配も少ない。
 しかしである。頭皮に密着させるのは毛の発育、頭皮の健康にいいはずはない。メーカーでは通気性もあり頭皮に負担をかけないといっているが、実際のところはわからない。装着する際には生えている貴重な毛を処理するのも、毛を大切にするハゲラーにとっては断腸の思いなのである。
 この手の製品は、育毛を完全に諦めたカツラ一筋の人間にとってはいいのかもしれないが、ハゲの進行を早めるのは間違いない。

 もしあなたが結婚しているなら、奥さんに打ち明けて奥さんが納得した上でカツラーとしてデビューするのがいい。奥さんに内緒でカツラを購入するのは失敗のもと。カツラーへのデビュー失敗だけなら笑ってすませられるが、人生の失敗になる可能性だってある。少なくとも奥さんを納得させてからでないとまずい。
 できることなら、奥さんの方から「あなたカツラつけたら…」と促されてつけるのが理想で、理想的カツラーも少なくない。自分の亭主がハゲているより、クログロ・フサフサの方がいいに決まっている。まして子供がいて、子供の友達から「お前のハゲ親父が…」なんてばかにされて呼ばれているのを聞くと、母親としても何とかしたいと思うのだろう。奥さん主導でカツラーが誕生することは多いし、この方が後々うまく行く。
 カツラ屋の宣伝(少し古いが)で「○○○(あるメーカー名)にしてよかったね」と子供にいわせるのがあったが、これなどうまいところを突いている。
 奥さんや家族から積極的に勧められないまでも、相談して了解を得ておかないことには、カツラー人生、無難にまっとうできない。身内の人間から「ハゲ親父がカツラつけて何する?」なんていわれた日には救われない。
 一番いけないのは、女房に黙ってカツラを購入してこっそりとつけるカツラーだ。いつかばれるって。ばれた時、ちょっとした家庭内騒動になる。
 カツラーの友人で、彼の場合は結婚前からのカツラーなのだが、カツラを取ってハゲ頭を私にみせては「いつかこの頭を女房に見せるのが楽しみ…」などとうそぶいている。彼いわく、女装趣味の奴だって女房にばれずに楽しんでいるんだから…。彼の友人で女装趣味の人がいて、うまくやっているらしいが、ときおり楽しむ女装と日常的に装着しなければならないカツラではバレないようにするための気の使い方はだいぶ違う。
 カツラーは、風呂に入る時は、愛用のカツラを外して自分の頭は直にシャンプーするのが普通だ。カツラはカツラ用のシャンプー剤で洗い、シャンプーしたあとは専用のリンスですすぎ、台にのせて自然乾燥させる。
 こんなことを毎日やっていたのでは、いつかはバレるはずだ。普通の男で普通の生活をしていたらいつかはバレる。それを10数年間奥さんに知られずにやってきた友人は偉いというか、ちょっと不気味でもある。こういうカツラーは例外である。
 あなたがカツラをつけようと思ったら、まず奥さんに相談し、奥さんに納得してもらうか了解を得ておくことが必要だ。あなたが真剣に相談すれば、きっと受け入れてくれると思う。あなたが真剣に心情を告白しても反対されたら、どうするか。それはあなた次第、一度は相談したのだから、強引にカツラをつけてもいいと思う。ちょっと夫婦間の空気は気まずくなるかもしれないが、そこは男だ。堂々とつければいい。文句はいわせない。金を払うのは自分だ。でも安くはないですよ。あとで話すけど…。
 先ほどの10数年間奥さんに隠れてカツラをつけていた友人には後日談があって、奥さんを驚かせようと、風呂上がりの奥さんがくつろぐ応接間でいきなりカツラをはずしたら、「あんたそのほうがいいわよ、年相応で…」といわれてがっくり。以前から自分の旦那がカツラをつけていたのは知っていたそうだ。そんなもんだよ、夫婦なんて隠し事はできないものだ。


 結婚してからカツラーになるには、奥さんの「認可」が必要だが、困るのはカツラーの人が結婚するときだ。新婚の奥さん、もしくは結婚前の婚約者にいかにして告白するか、これはけっこう難しい問題である。一歩間違うと、「はいそれまでよ」(古いな)になってしまう。実際そうなってしまった悲劇的なカツラーもいる。
 カツラをつける人って、結婚するためにつける人が少なからずいる。明確に結婚という目標を意識しないまでも、女性にもてたい、と男性にとって当たり前の願望からカツラーになる人が多い。少しでも男前になりたい、若々しくみせたい、そしてハゲてはいないぞ、とカツラ屋に行く。
 とくに婚期前の若い年代の男性にとってハゲは切実な問題だ。20代でもすでに立派にハゲ上がっている人はいる。原因は、食生活などをの生活環境だとか、長年使っているシャンプーだとか、最近ではストレスが原因だ、とかいわれているが、結局のところ正確な因果関係は解明されていないが、私は遺伝子によるところが多いと自信を持って勝手に思っている。
 で、その気の毒な若いハゲラーは、真剣に悩んでる。だって、若ハゲは女性から嫌われるから、とくに日本の女性は毛嫌いする人が多い。結婚前の若きハゲラー男性はつらい。将来、真っ暗闇だ。落ち込んでしまうのはわかる。
 役に立たない毛生え薬に頼った己を自嘲している若ハゲの救世主がカツラである。カツラをつけることによって、それまでの落ち込んでいたマイナーな人間から、カツラをつけた途端、積極派人間に生まれ変わる。人格のあまりの豹変ぶりに周囲の家族は、あきれ返ってしまう。それほどカツラの威力は大きい。
 なんかカツラ屋の宣伝をしているみたいだけど、事例研究の結果だから、カツラの効果は認めてあげなければならない。
 で、若きカツラーが女性と交際し、めでたく結婚する。
 賢い男性は、交際を始めてからタイミングをみて「実は…」と頭の正体を告白して、それで相手が拒絶すれば早々に諦めればいい。縁がなかったということだ。ところがえてして世の男性諸君はずるずると交際を続けて、告白するタイミングを逸してしまうことが多い。
 そしてめでたく結婚。でも当人はめでたさも半分くらいの心境で、悩ましい結婚生活を送ることになる。
 カツラは日常的に使用するものだから、一緒に生活していればいつかはバレてしまう。一昔前ならカツラーであることが、奥さんにバレても、相当嫌みはいわれることはあっても離婚するなんてことはなかったが、近年は悲劇的な結果になることもある。結婚しちゃえばこっちのもん、は最近は通用しない。二人の結び付きがその程度ということで、むしろ早めに別れた方がいいのかもしれない。ものは考えようだ。
 いずれにしても一生カツラを奥さんに隠し通すことなどできっこないので、結婚前に告白することをお勧めします。
 知り合いのカツラー君の話。
 20代からのカツラーの彼は、告白できずに結婚。新婚旅行から帰ってきたところで、意を決して「実は…」と新婚の奥さんに告白したら、「2回目にデートした時から分かっていた」と笑われた。案外こんなものだ。近くでまじまじとみられればわかってしまうことが多い。やはりどこか不自然なのかな、カツラは。


 世の中、疑惑に満ちている。大は政界を揺るがす、献金、汚職、贈収賄から、小は芸能人の不倫疑惑まで、さまざまな疑惑が蔓延している。数ある疑惑の中には、カツラ疑惑といわれる疑惑も存在するが、この疑惑はいたって害がない。いってみれば箸にも棒にもかからない、どうでもいい疑惑なのだが、少しは気になる。近所のオヤジのカツラ疑惑などはっきりいってどうでもいいし、二枚目俳優のカツラ疑惑にしたって、どうだっていいじゃんと思いつつ、ハゲ頭を想像して思わずニンマリ笑ってしまう。所詮カツラ疑惑などその程度なのだ。
 芸能人のカツラ疑惑にいたっては、いま流行のデジタルによる合成写真を駆使して、カツを外したハゲ写真をご丁寧に掲載している週刊誌もあるが、これは笑える。もちろん笑いをとるための企画だが、同じ合成写真でも美人女優の整形前の写真よりインパクトは数段勝る。やはりハゲは強烈だ。合成写真のハゲ頭が疑惑でなく本当だったらと想像すると愉快でもある。
 いづれにしろ芸能人は、キャラクターをいじくりまわされて大変だ。


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