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ハゲにまつわる、おかしくも、まじめなお話。カテゴリー、1)~6)の順にお読みください。
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<コラム>

 2005年11月に発覚した耐震強度の偽装問題。問題のマンションやビジネスホテルの耐震強度を計算した姉歯秀次一級建築士がテレビなどに登場するや、某週刊誌の見出しに「頭も偽装‥」の文字が踊って、笑いを誘った。テレビに映し出された姉歯建築士の映像を見ると、ひと目カツラーの印象を受けるが、実際のところは引っ張ってみないと分からない。
 頭の偽装は、発覚しても笑って済ませられるが、建物の強度偽装はそういうわけにはいかない。社会問題になって国会でも取り上げられ大問題になった。建築士の資格を取り上げられてしまった姉歯氏、偽装の頭の方は取り上げられることもなく、カツラーのままその後の人生を送っているのだろう。
 というわけで、カツラーたるものすべからく善人でなければならない。悪事を働くととんだ笑い者にされてしまう、という好例でした。

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<コラム>

 とかく、うわさのある芸能人のハゲ情報、いえカツラ情報、インターネット上のその手のサイトはいろいろな極秘情報、トクダネ情報で盛り上がっている。
 元マネージャーの話や、大手カツラ屋の元技術者のお話などなど‥。初めて読んだ人はにわかに信じられないかもしれない。私も単なるうわさに過ぎないと思っていた。しかし‥。
 結論からいうとうわさのほとんどは本当なのです。
 某テレビで放映された美男俳優のカツラが外れる決定的瞬間、これはおもしろかった。俳優がジャンプした瞬間、カツラが外れ‥、唖然として笑いころげた。最高のお笑い芸人の上質な話芸がぶっ飛ぶくらいおもしろかった。
 以前、勤めていた某大手カツラ屋で、電話を取った相手が某有名俳優。電話の声は普通のオッサンなのだが、顔は超がつく二枚目。イニシアルで表記するとK。お気に入りの技術者に来店日の日程を確認する電話だった。この有名タレント、あちこちのサイトでかなり名前が上がっているので名前を明かしてもいいが、活字とインターネットでは世界が違うので、ゴメンナサイ。
 このほかにも、やはりイニシアルK。あれ同じだな。ではこちらはYKとしておきましょう。超大物俳優というか歌手も、カツラーですし、大物でないタレントや有名人もカツラーは多い。
 彼らの多くは、疑惑の芸能人サイト、というようなタイトルのサイトで疑惑人として名前があがっている。勤めていたカツラ屋の技術者に聞くと、「半分以上はうちの客だな」ということ。他の疑惑人は競争相手のカツラ屋の顧客かもしれない、という話。もっとも大手カツラ2社は、技術者レベル(つまり下位レベル)では行き来があって、両者の話を聞くと疑惑の全容は解明できる。といういことで、疑惑人のほとんどは疑惑でなくなく、本物のカツラーといっていい。
 火のないところに煙は立たない、というじゃありませんか。疑惑人とされるにはそれなりの疑惑がって、疑惑は真実の可能性が高い。
 隣のカツラーも笑えるが、超二枚目の俳優やタレントが隠れカツラーだったらもっと楽しい。辛いことが多い世の中、気取った有名人のハゲ頭を想像すると、少しは憂さが晴れる。
 お笑いタレントの某きみまろ氏がカツラであることを決死の覚悟で告白した逸話が面白おかしく語られているが、これが二枚目タレントだったら、もっとおもしろいのに‥。告白した二枚目タレントは、三枚目に格上げだ。



 世の中のカツラー諸氏には申し訳ないが、カツラはバレる、と自覚していただきたい。
 どうしてカツラだとわかってしまうか。
 一番単純なバレは、カツラと自毛の境目がはっきりしてわかってしまう。専門的には接合部(注)などといっているが、カツラに植えた毛が浮いた状態になっていると一目瞭然である。はっきりと浮いてなくても、境目があると、それだけでかなり不自然である。専門店で技術者に装着してもらったときは、カツラの毛と自毛を自然になじませてくれるが、自分で処置するとうまくいかないことが多い。かといって毎日通勤前に専門店に行くわけにもいかないので、カツラーは日々の手入れが大変である。
  (注)正確には、接合部とはカット技術の場合、刈り上げ部分(起毛状態)と長い毛(寝た毛)の境目のことを指す。
 カツラの部分と自毛の部分の違いからバレることも多い。
 カツラの素材は人毛が多く利用されている。この場合、カツラに植えるためにキューティクルという、うろこ状の毛の表面を取り除いて加工する。オーダーメイド専門店では、カツラーの自毛の色合いや質感などを判別して、自毛に近い状態の毛を植え込み商品化する。ところが、見た目は自毛と同じように見えても、これが微妙に違う。蛍光灯のもとで見るのと、自然光のもとで見るのとでは、違って見える。おそらくキューティクルがないためだろう。家の中ではまったくわからなかったカツラが、夏の太陽の日差しのもとでは、自毛と違って見えてバレてしまう。
 太陽の下で強い紫外線にあたれば髪の毛は影響を受ける。自毛は次から次へと新しい毛に代わっていくが、カツラの人毛は傷みっぱなしで、当然、制作した当初は自毛と同じだったものが、日光への当たり具合にもよるが、自毛と違った状態になってしまうことはよくある。
 人工毛で作られたカツラもあるが、これも受ける光の性質によって、自毛とは微妙に違う反射をするので見る人がみればバレてしまう。 しかも高級な人工毛で作ったカツラは人毛よりも高価なものもある。
 これらを防ぐために、カツラーは太陽光は極力避け、毎日カツラを丁寧に扱う。はずしたあとは専用のシャンプーで大切に手入れをする。


 カツラがバレにくいハゲとバレやすいハゲがあるのをご存知だろうか。
 天頂部のハゲ、いわゆるO型のハゲの場合、カツラはバレにくいのに対し、前頭部からのハゲ、A型、M型はバレやすい。これらの生え際が後退するタイプ、生え際が不自然になりやすい。とくにハゲが進行したC型になると、側頭前額部(横の額側)の毛がないため、カツラが浮きやすく、なおいっそう不自然な感じになってしまう。カツラーは自然に見せようと、サイドの髪を長めにして、カバーしようとするが、どうしてもしっくりこない。
 その点、O型タイプのカツラーはまだ救える。
 自毛植毛技術、毛根再生医療の研究が進めば、植毛とカツラのコラボレートが普及するかもしれないと勝手に推測している。生え際を植毛して、残りのはカツラで隠す、という方法である。しかし、いまの科学の進歩では、毛根再生医療が確立するまで数十年はかかりそうだ。

 某カツラ屋に勤めていた経験談。当時、社員が約2千人ほどいたが、誰一人としてハゲラーはいない。全社員がハゲていないというわけではもちろんなく、ハゲラー社員はみなカツラーなのである。一種の不文律のような社是かもしれない。
 毎日観察していると、ときどき就業中にいなくなる社員がいるのに気がついた。近くに直営店があってそこにいっているのだと教えてもらった。で、ときどきいなくなる社員はカツラーであることを知ることとなった。もっとも、カツラーではなくてもときどきいなくなる社員もいたが‥。
 しかも、さすがはカツラ屋のカツラーである。バレるようなカツラはつけない。
 それでもバレてしまうのである。ではどういうときにバレるのか。
 当時、役員でもナンバー2のI専務。小柄ながらオシャレで渋いおじさんだった。その日までカツラーだとは夢にも思わなかった。
 出勤時、廊下であったら一目、いつもと感じが違うのである。何かおかしい、とすれ違ったあと後ろ姿を見たら、後頭部にわずかながら地肌がのぞいていた!。これをズレカツラと称する。いつもは渋いいい男のI専務がカツラーであることが、発覚した当日は、一日この話題で盛り上がった。
 聞くところによると、前日大切な付き合いがって夜更かししたため、慌てて出てきたらしい。カツラーたるもの毎朝余裕をもって入念に装着すべし。
 時間も、そしてお金にも余裕のある人だけが、カツラーになれる資格がある。


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